ヘリテージ・オークション 最高級の明治10円玉で1780万ドル超

ロット番号34307:MS66 NGCと鑑定された明治3(1870)年の10円玉の試鋳金貨 落札価格:564,000ドル(約8000万円)
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2022/08/25–28

ヘリテージ・オークション

2022年8月シグネチャー・オークション 米国ダラス市(テキサス州)

 

ヘリテージ・オークションの『ワールド&アンティーク・コイン・プラチナ・セッション・アンド・シグネチャー・オークション』では、世界最高級の鑑定標本である明治3年(1870年)の10円玉の試鋳金貨(MS 66 NGC)が564,000ドル(約で8000万円)という記録的な金額で落札されました。オークションの落札価格は合計で17,847,520ドル(約25億円)に及びました。ヘリテージの米国コイン・シグネチャー・オークションで達成された67,901,923ドル(約95億円)と合わせると、週末で得られた合計金額は85,749,443ドル(約120億円)となります。

 

ロット番号34307:MS66 NGCと鑑定された明治3(1870)年の10円玉の試鋳金貨 落札価格:564,000ドル(約8000万円)

ヘリテージ・オークション社の国際貨幣部門副部長クリス・ビーレンバッハ氏は、「これはしばらくの間、公開市場に出回る最も高級な日本コインの一つとなるでしょう」と述べています。さらに、「このコインは、日本のコレクション全体の中で最も優れた代表的な標本の一つで、数量の点からも、グレードの高さの点からも希少性の高い究極の珍品です。明治時代に鋳造された試鋳貨は未だ日本の貨幣の中では入手が困難です。このため、このような特別に優れた保存状態のこのコインへの入札がこれほど激しい競争を引き起こしたことは全く不思議なことではありません」と説明しました。

 

ロット番号34252:ヴィクトリア女王 1839年のPR63ウルトラカメオNGCの「ウナとライオン」5ポンド金貨 落札価格:372,000ドル(約5000万円)

ヴィリアム・ワイオン(William Wyon)氏によるPR63ウルトラカメオNGCと鑑定されたヴィクトリア女王のプルーフの「ウナとライオン」5ポンド金貨は、オークション前の予想を超えて急騰し、最終的に372,000ドル(約5000万円)で落札されました。ヴィクトリア女王の即位を記念した1839年のプルーフ・セットに含めるだけの目的でデザインされたこのコインの芸術性は、183年前に初めて鋳造された時に広く認識されていて、このコインでもその当時と同様に高い名声が得られました。このコインの需要は当初の約400枚の鋳造量を遥かに上回り、その後も1886年までの半世紀にわたり、王立造幣局は需要に応じて追加生産をする必要がありました。

ウナとライオン5ポンド金貨は、ワイオン氏によって作られ、このオークションで落札された7枚のコインの一つでした。以下でその内のいくつかをご紹介します。

  • PR65 NGCと鑑定された1847年のヴィクトリア女王のプルーフの「ゴシック」クラウン硬貨、落札価格:75,000ドル(約1050万円)
  • PR70ウルトラカメオNGCと鑑定された2021年のエリザベス2世のプルーフ「ゴシック・クラウン・クォータード・アームズ」1000ポンド(キロ)金貨、落札価格:72,000ドル(約1010万円)
  • PR64 NGCと鑑定された1847年のヴィクトリア女王のプルーフ「ゴシック」クラウン硬貨、落札価格:50,400ドル(約700万円)
  • このタイプのすべてのミントマークを通して鑑定されたすべてのもの、そしておそらくまだ未鑑定のものの中でも最も優れているとされている、MS66? NGCと鑑定された鋳造年不明(1595–1589年)のエリザベス1世(1558–1603年)のポンド金貨が、オークション前の落札予想価格の2倍の240,000ドル(約3300万円)で落札されました。このコインは、名高い女王の治世の後期に鋳造され、現存するその時代の最も優れたコインの多くをはるかに凌ぐ状態のため、エリザベス1世時代のみならず英国の貨幣鋳造においても際立った希少価値を持っています。

 

アンティーク・コインの結果を含めてオークションの全ての落札結果はオンラインでご覧いただけます

ヘリテージ・オークションの詳細は、ヘリテージ社のウェブサイトをご覧ください。